JTSCカウンセラー 有賀朋子 |
明けましておめでとうございます。
JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
暖かなお正月を迎えて良かった…と思った元日に、
能登半島の大地震に驚きました。
この地震で被災された皆さん、ご親族やお知り合いの方が
被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げます。
こんなことがあると、恐ろしい天変地異に遭いませんように…
と思うのが今年の願いになってしまいますね。
またしてもコロナウイルスの流行も起きているようなので、
健康に注意しながら学校生活のリズムに体を慣らしつつ
規則正しい生活を送れるように心がけていきましょう。
◎中庸(ちゅうよう)とは。
さて、今年は「中庸(ちゅうよう)」というありかたを身につけられることをめざして、
あなたに合った方法で考え方や生活の仕方を工夫していくことを試してみましょう。
まず「中庸とは?」からお話ししますね。
中庸とは、中国の「礼記(らいき)」の中の言葉で、
<極端な行き方をせず穏当なこと・片寄らず中正なこと・過不足なく調和のとれた状態・
極端に走らないこと・事をなすのに適した前向きな精神状態>
<心が揺れ動くことはあらかじめ想定し、いかに理想的な状態に戻すかがポイント・
心と体のバランスがとれている状態>ということです。
◎調和のとれた生活の状態をめざそう。
ずっと皆さんの相談のお話を聴いてきて、
つらい状態になっている時には心も体も極端な状態に陥っている時だと感じてきました。
ですから、この極端な状態から「中庸(ちゅうよう)の状態」へ少しずつでも
変わっていくことができれば、いくらか楽になっていかれると思います。
そこで今年は「中庸」をめざすことで、
皆さんのつらさが緩和できるといいなあ…と思っての提案です。
◎極端な状態からつらさを緩和して、中庸(ちゅうよう)に近づこう。
極端な状態にも次の 2つのタイプがあります。
タスクの追求や目の前の目標に邁進してしまい いつも緊張状態になっているタイプ。 何かに追われるように毎日やることがいっぱいで、もっと頑張らないと…と自分を叱咤して、リラックスすることが苦手なタイプです。 |
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なかなかやる気が起きなくて集中力が続かない、 学習や課題も十分にできていると感じられず、 何をやってもうまくいかない気分になってしまうタイプ。 つまり、極端にエネルギーを使って生きているタイプとその反対に極端にエネルギーが出ないで引きこもりがちになってしまうタイプということです。 |
エネルギーの使い過ぎで、燃え尽きてしまう心配と、
疲れて体調を崩しやすくなるリスクがあるので、これらのタイプの人は
「リラックス方法を身に着けて、緊張を緩和することで中庸状態に近づくこと」が大切です。
リラックス方法として、自律訓練法・リラクゼーション・
漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)などがありますから、工夫してみましょう。
エネルギーがなかなか出ない場合は、元気のもとになる食事・睡眠・休息をとって
まずは規則正しい生活と適度な運動を心がけましょう。
そして実行可能なスケジュールを作って、
スモールステップを上がっていくように現実的な活動を行っていきましょう。
JTSCでも具体的なお手伝いができるので、声をかけてくださいね。
この話は続けて書いていきますね。
次回更新は、卒業、進級と次のステップへ向かう2月9日頃です。ぜひお楽しみに。
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