
JTSCカウンセラー 有賀朋子 |
明けましておめでとうございます。
JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
東京都の新型コロナウイルス陽性者数が増加する中で、
驚きと不安を抱えて過ごした年末年始でした。
まったくこれまでに経験したことのないお正月気分でした。
悩みながらも帰省した人、一人で東京で過ごした人、
家族と一緒に過ごした人……それぞれの過ごし方であっても、
そこについて回る不安の影は同じなのだと思います。
さて、このような状況で迎えた2021年ですが、
年の初めに願うことはただ一つです。
「心から、皆さんの健康と生命を守ってください」。
ほかのことは二の次三の次です。何しろ命あっての物種ですから。
◎今この時をどう過ごすか。
そのためには、今一度コロナ対策をより厳重にしていく必要があります。
どこかで慣れてしまっていたり、大丈夫じゃないかと感じてしまっている部分がありますよね。
人間長い期間ずっと緊張状態を維持することは難しいし、疲れてしまいます。
その気のゆるみをついて、ウイルスは変異を重ねてより感染しやすく、
子供や若い人も重症化しやすくなっているようです。
「手洗い・うがい・マスクやフェイスシールドの着用・会話は少なく・密にならないように……」。
私たちは、過去から現在そして未来という時間の流れの中にいると想像していますが、
過去も未来も本当はどこにもないのです。あるのは現在・今この時だけです。
今この時にいろいろなことが起きて、過去となって消えていくと考えると、
現在をどう過ごすかだけが私たちにできる唯一のことなのです。
◎時々、誰かと話をしましょう。
JTSCのカウンセラーは皆さんよりも年齢も上で、経験もあります。
このような感染症への直面は初めてですが、
なんとか皆さんの不安や心配を支えていきたいと考えています。
昨年の相談活動を通して、「人と話すことが、不安な状況の中ではとても大事な支えになる」
ということを痛感しました。
そして不安な状況の時は、相談に来る人はよけいに生きていることの意味や死について
敏感になってくるということも感じました。
ですから、皆さんへのお願いは「時々、誰かと話をしましょう」です。
できれば、週1回くらいのペースでLINE電話でもSkypeでもいいと思います。
顔が見られるとほっとして、会えてよかったという気分になるものです。
もし、話し相手が思い浮かばない……という人がいたら、JTSCに申し込んでみてください。
メール相談や電話相談もありますので、対面することに感染の不安を感じる人は
対面以外の相談形式を申し込んでください。
今年はとにかく1年を無事に過ごしましょう。もうそれだけでOKです。
そう「生きているだけでいい」のです。
ワクチンがいきわたって、感染が収まった時に一緒に笑顔になれるように……。
それを目標に今年はやっていきたいと思っています。
★投影★
◎他のものに自分を重ねることで新たな自分に出会う。
ご存じの通りアニメ映画劇場版「鬼滅の刃」は、公開73日という最速で歴代最高収入で1位となりました。主人公の竈門炭治郎をはじめとして様々な登場人物(キャラクター)が魅力的に描かれています。それぞれに悲しみを背負いながらも逆境にめげずに向かって進む姿、つながりを深めていく姿に心を打たれます。
◎登場人物の中であなたはどのキャラクターに思いを募らせていますか。
人は自分の心情や置かれた状況などを様々なものに重ね合わせます。これを『投影』と心理学では呼びます。知らず知らずの内にキャラクターに、あるいはストーリーに自分を重ねていたりするのです。そう考えると自分が魅かれるものをよく観察すると自分のことがよくわかるかもしれません。自分はこのキャラクターの何に魅かれているのかを考えてみてはいかがでしょう。それはもしかしたら、「本当はこうしたい思い」や「実は人には見せていない情熱」など気付かなかった新たな自分に出会うチャンスかもしれません。
◎新型コロナウイルス感染症の中において、人々は皆『不安』の中にいる。
「鬼滅の刃」で描くところの「鬼」との戦いにも似たものがあります。医療関係の方々はまさに「鬼殺隊」の「柱」のごとく奮闘されていると言えるでしょう。逆境に折れずに向かっていくの面々が心を通わせていく「鬼滅の刃」、コロナ禍において何千万という人々の心が突き動かされ感動しているのは、どこか『不安』に打ち勝つために「こうありたい」「こうなってほしい」という投影に隠された自分の願いを満たしてくれるからなのかもしれません。
『投影』に込められた自分の感じているものに気づき
自分の一歩を自分で決められる勇気を
持ちたいものです。
次回更新は、ガマンガマンの2月5日頃です。ぜひお楽しみに。
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