
JTSCカウンセラー 有賀朋子 |
こんにちは。JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
心配していた新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が進んでいて、
いつ止まるかわからない状態です。
不要不急の外出は避けて、前回書いた
生活防衛を考えながら毎日を過ごしてくださいね。
実際に学会や研修会などは今学期中は中止するという動きもあり、
これからも人が集まる状況は作らないようにすることになりそうです。
いろいろと不安になると思いますが、
心配なことや分からないことは問い合わせたり調べたりして
正確な知識と情報を得るようにしましょう。
また、一人で抱え込まないで先生や友人などに話して
「不安の連鎖」に陥らないように気をつけてください。
◎卒業にあたって今どのような気持ちでいますか?
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せわしない毎日、時間に追われる毎日だと思いますが、
ちょっと立ち止まってこれまでの自分の学生生活を振り返ってみましょう。
ふっと思いがけないことが浮かんできたり、全く忘れていたことがよみがえってきたり、
人間の記憶というのは不思議なものです。
思い出したエピソードにしばらくの間浸ってみると、
あの日あの時の自分がまざまざとよみがえることでしょう。
そういう自分の一つ一つを大切に胸にしまって、新しい世界に進んでいってくださいね。
楽しかったことも、辛かったことも、あなたの経験したことはすべてがあなたの一部になって、
これからのあなたを支えてくれることでしょう。
◎いつでも「SOSを出せる能力」を発揮してほしい。
もし、卒業を前に不安や心配で体調不良に陥っていたり、自分だけではとても辛い…
という状況になっていたら、まずは先生にすぐに相談してください。
必要に応じてカウンセリング対応もできますし、
卒業後の相談機関や相談方法の紹介や案内をすることもできます。
社会に出るという初めての体験は、確かに不安なことだと思います。
でも、大事なことはいつでも「SOSを出せる能力」を発揮してほしいということです。
一人で頑張りすぎないで、誰かにSOSを出すこと、支援を求めること、
そうすることは今後の人生でずっと必要なことと考えてくださいね。
いつでも応援していますよ!
★返報性の原理★
◎第1位は「コミュニケーション力」。
卒業を迎える方の大部分は、社会人になることと思います。社会人を目の前にしてもっとこの力をつけなければという思いもあるのではないでしょうか。昨年2019年の春に新社会人になった方を対象とした調査では、新社会人になるにあたって更に伸ばしたい力として、60%以上の人が第1位に挙げたのが「コミュニケーション力」でした。(リクルートマネジメントソリューションズ,2019)
◎先取りのコミュニケーションで不安解消。
誰と関係を結ぶためのコミュニケーション力を伸ばしたいと考えているかというと、1位同僚、2位先輩、3位上司という順位となっています。確かに新しいところへ行って自分の居場所を作るには、他の人のコミュニケーションは避けられません。
また、皆さん今までとは違うコミュニケーション力を必要とされると考えているのだと思います。今までの友人たちとは、「やばい」「微妙」といったニュアンスで伝えるだけのコミュケーションで済んでいたかもしれませんが、そういうわけにはいかないなぁと感じているのでしょう。ただ60%の人は、逆に考えるとコミュニケーション力をつけなければと不安に思っているということになります。そうであるならば、勇気をもって相手よりも先に声をかけるといった先取りのコミュニケーションをしたほうが良いのではないでしょうか。先に声をかけられたりすると相手は安心するわけです。安心できる相手になれば、おのずとその相手もコミュニケーションを返してくれます。
◎お返しをしたくなる原理。
心理学ではこれを「返報性の原理」と呼びます。相手から良い状態になることをしてもらったときには、多くの人は自分も良いお返しをしたくなるという原理です。(厳密に言うとこれは「好意の返報性」と言います。)相手も不安に感じている時だからこそ効果が大きいと思いますし、それによって自分も相手から安心をもらえます。何から話して良いかわからないという場合には、とりあえずは「挨拶」をしましょう。
挨拶は相手がそこに存在しているということをしっかりと承認する行為ですから危険性がありません。挨拶のコツとしては、「あいさつ」の頭文字から次のように覚えて置いてください。
あ…「明るく」、い…「いつも」、さ…「先に」、つ…「ついでに一言」
まずは、「明るく」とは、笑顔で明るい声で行うということです。「いつも」とは、毎日会う人もいますし、日に何度も会う人もいますよね。ですから、その都度適切に「おはようございます」、「お疲れ様です」と言うのです。「先に」とは説明の必要もありませんね。相手よりも先に言うです。「ついでに一言」とは、挨拶のついでに一言添えるということです。
◎「挨拶」から始まるコミュニケーション。
無難一言は、天気など状態についてですね。「おはようございます。雨嫌ですねぇ」などです。この一言が次のコミュニケーションのきっかけになります。例えば「雨嫌ですね」と言ったら相手が「傘忘れちゃって」言ってきたなどはチャンスです。「そりゃぁ大変だったでしょう?」と返す。「服がずぶぬれで」……といったように話は続いていくのです。ついでに一言のときに、疑問形にすると相手はさらに答えやすいです。「おはようございます。早いですね、家はどちらなんですか?」といった感じです。
このように、挨拶を上手にするだけでも相手を安心させられます。安心とか信頼といった人から自分が得たいものは、まずはじめに自分が相手に与えたほうが結果として相手からもらえることが多いのです。人間は基本的には関係を作りたい動物なので、「返報性の原理」が働くのだと考えられます。
自分の居場所を作るときには
勇気を持って自分から第1歩を踏んでください。
次回更新は、入学・進級おめでとう!の4月2日頃です。ぜひお楽しみに。
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