
JTSCカウンセラー 有賀朋子 |
明けましておめでとうございます。
JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
年末年始は天候にも恵まれて、
皆さんゆっくりとお正月を過ごせたことと思います。
自治体によっては、松の内に成人式を行うところもあったようですね。
やはり地元に帰ってきている時にしたほうが、
多くの若者が参加しやすいのではという配慮からなのでしょう。
「成人式」は皆さんにとっての一大イベントです。
今年成人を迎える方たちへ、「成人、おめでとう!」と伝え、
二十歳の節目としての新しい年に自覚をもって過ごせるようにお祈りします。
そうは言っても、1月から12月が一区切りというよりは、
3月から4月までが学校や社会の区切りになっているのが日本の特徴です。
ですから、これから3月までがある意味での終盤戦、ラストスパートになるというわけです。
お正月でエンジン停止になったところを、また再始動させて走り切らなければなりませんね。
そこで今回はそのためのいくつかの工夫についてお話ししようと思います。
◎これからやるべきこと。
これからやるべきことというと、
実習・国家試験・進級制作・卒業制作・進級発表・卒業発表……などでしょうか?
もう残り時間が限られているということもありますね。そのために、
1 | 自分なりに実行可能なスケジュールをたてること。 |
目に見えるところに貼り終了したところを消していくようにしましょう。
このようにすると自分のするべきことが整理でき、
終了したことについては達成感も持てるので、効果的です。
2 | 集中と弛緩のスイッチをうまく使えるようにすること。 |
何時間も同じペースで集中することは困難なので、集中した後は緩めること。
体を動かしたり、一服したりなど休憩時間を入れて、また集中というように、
自分一人でもそのスイッチを上手に切り替えられるようにすることが大事です。
だらだらと時間だけ過ぎて、思ったよりも進んでいないということにならないように。
3 | 一つの考えや方法にとらわれないで、発想の転換ができること。 |
そこでうまくいかないループにはまり込んでしまうと、悪循環が起きてしまいます。
なんだかグルグルしているな、と感じたらば、それをシャットして、
全く違う方向から考えてみましょう。
4 | 自分のための時間や無駄な時間も大事。それをうまく取り入れよう。 |
煮詰まってしまいます。必要ならば、友人や先生に助言をもらうこともよいと思います。
このようにして始動すれば、あっという間に1月、2月は過ぎてしまうでしょう。
★原因帰属――原因に対する考え方★
◎locus of Control
人は何かに取り組んだ結果、それが成功、または、失敗をしたときに、その理由がどこにあったかを考えることが多いものです。成功の原因、失敗の原因は何だった?と考えることですが、原因についての考えは二つに大きく分かれます。ひとつは自分がコントロール(統制)できるものを原因とする場合です。例えば試験であれば、勉強にあてる時間の量や勉強の方法などは、自分で変えることができますね。つまり自分がコントロール(統制)できるものです。これに原因があったと考える場合があるわけです。もうひとつは、自分ではコントロール(統制)できないものを原因とする場合です。上記の試験の例で言えば、試験の困難度や先生の教え方などは、自分ではどうすることもできませんね。こういったものは、自分ではコントロール(統制)できない原因ということになります。
このように原因が「自分でコントロール(統制)できるものにある」とするか、それとも「自分でコントロール(統制)できないものにある」とするかの考え方を心理学ではlocus of Control(ローカス・オブ・コントロール=統制の位置)と呼びます。
◎失敗は成功の元?
原因の考え方locus of Control(統制の位置)をどちらと考える傾向があるか(コントロールできるものとできないものの、どちらに考えやすいか)によって、物事に成功しやすいか失敗しやすいかが分かれると思われます。自身のコントロール(統制)できるものに原因をおいて、できることを黙々とやっていくほうが成功しやすくなるでしょう。なぜならば、自身のコントロール(統制)できないものが原因だということであれば、自分の工夫や努力は、まったく影響しないことになるので、そもそも「やってもしょうがない」という気持ちになってしまうからです。つまり、人は自分の行動が成功に繋がると思えないものには、「やる気(動機付け)」をもてないということです。
このように考えると、よく「失敗は成功の元」など言われますが、どうやら、失敗は自分の努力や工夫のどこを修正していけば、次の成功に繋がるのかを見つけることが大切なのではないかと思われます。それを見つけることが「成功の元」なのですね。発明王のエジソンも、「これまで失敗は一度もない。1万通りの成功しない方法を見つけただけにすぎない」と発言しています。自分がコントロール(統制)できる原因に拘っていたことが伺えますね。
以上のように、物事の結果についての原因をどこにおくかによって、次の行動に向かっての「やる気(動機付け)」が変わってくるものなのです。この時期、うまくいかないことも、上手に乗り越えていかなければなりません。原因に対する考え方(原因帰属)もうまく利用して可能な成功を手にしてくれると嬉しいと思います。
原因を知ることで自分をコントロール。
それでもうまくいかない時はSSCに相談しよう。
次回更新は、冬の寒さも学年の締めくくりも真っ只中の2月8日頃です。ぜひお楽しみに。
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