カウンセラーからのメッセージ

今までの人生で一番暑い夏…
2018.9.7


JTSCカウンセラー 有賀朋子

こんにちは。JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。 今年は梅雨が短かったので、いつもより早い時期に気温が高くなり、 なんと東京でも37度や39度という数字を記録しました。 国内で40度を超えたところもあり、 「毎日暑い!」が口癖のようでしたね。 夜もなかなか気温が下がらず、 クーラーをつけたまま寝るという経験も初めてのことでした。 この夏気が付いたことは、 「熱中症は死に至る病である」 「スポーツドリンクは砂糖が多く入っているので、水を飲んだほうが良い」 「クーラーは場合によってはつけたまま寝たほうが熟睡できる」ということでした。 きっと、皆さんも「そうだ!」と思ってくれていることでしょう。

◎夏の疲れ、まずは身体を休めること。
さて、こうした暑い夏の疲れが少し涼しくなると出てくるので要注意です。 学校生活も通常通りになり、いろいろと忙しくなってくる頃に 「夏の疲れ」に襲われて、体がだるい・朝起きるのがつらい・いくら寝ても眠い・ 食欲がない・やる気が出ない・集中できない…などの症状が出てきます。 まずは、身体を休めることが第一です。自律神経も不安定になりやすいので、 イライラしたり焦ったりするでしょう「こんな時に休んでいられない…」と。 でも、とにかく消化の良いものを食べて、たっぷり睡眠をとって、 自分自身に必要な休養をとることで、その後の状態も良くなっていくでしょう。

◎体内リズム・睡眠リズムは、太陽の光によってリセット。
また、夏休みの引きこもり生活からなかなか抜け出せない人や どうしても昼夜逆転が治らない人は、1日30分早く寝るようにしましょう。 そして、起きたら必ず太陽をあびる、あるいは見ること。 太陽の光によって、脳の中で体内時計がリセットされて活動状態に導かれるのです。 そして、目覚めてから14〜16時間くらい経過すると メラトニンの分泌が始まり眠気を感じるようになるのです。 この体内リズム・睡眠リズムは、人間の生活の基本的かつ重要なものですから、 このリズムが狂わないようにすることが大切です。

◎自分のスケジュールと学校のスケジュールをリンク。
こうして、まずは体調と生活リズムを整えると、気持ちも自ずと切り替わってくるものです。 あとはなるべく学校のスケジュールに適応するように、 自分のスケジュールも調整していきましょう。 何しろ皆さんにとっては学校生活を円滑に送ることが優先順位の最優先事項なのですからね。 しかし、どうしても学校生活に心身ともに向かっていかれない…という場合は、 一人で抱え込んだり我慢をしたりせずに、なるべく早くにJTSCに連絡をくださいね。 統計的にも9月の学校が始まる時期は調子が悪くなる時期を言われています。 小中学生の自殺者が一番多いのも9月1日以降数日間と言われています。 自分では「どうして思うように動けないのかと情けない」と感じてしまいがちですが、 それにはきっと理由や原因があるのでしょう。 それを一緒に探して、一緒に考えていきましょう。 本当に自分自身を大切に。ご自愛くださいね。

【 覚えておこう!今月のKEY WORD (5) ★睡眠の3点セット★】
◎【概日リズム】【メラトニン】【体温】
人間の「体内時計」は起きている時、眠っている時、それぞれに最適な体内環境を整える司令塔です。およそ1日を周期とする心身のリズム(概日リズム=サーカディアンリズム)を管理しています。睡眠にこのリズムが関わっていることはバックナンバー086でも触れましたが、睡眠には、「概日リズム」と脳内の「メラトニン」という物質、「体温」が関係しています。 「体温」は朝起きてから上がっていき、夕方4時頃がピークとなり徐々に下がってきます。 体温が下がってくると人は眠くなります。そして、眠りを促進するのは脳内の松果体(しょうかたい)というところで作られる「メラトニン」という脳内物質です。 この「メラトニン」が作られるには太陽の光を浴びることが必要です。朝に太陽の光を浴びて作られ始めたメラトニンが夜にいっぱいになります。体温が夜には下がり、メラトニンもいっぱいあるので眠ることができるというわけです。 このように体温を上下させることと、メラトニンを作ることをコントロールしているのが「体内時計」ということになります。体内時計はとても正確なものというわけではないので、狂ってきます。そこでメラトニンと同じように太陽の光を浴びることでリセットして正確なものに変えてあげる必要があるのです。つまり、うまくリセットされないと睡眠に問題が出てしまうわけですね。例えば海外旅行などで時差があって眠れなくなるというのは、体内時計が日本時間のままで動いているために現地と合わずに起きてしまう現象です。 しかし、現地で太陽の光を浴びていると、体内時計は現地時間にリセットされていくので、しだいに眠れるようになるのです。
眠れない日が続いたら、 太陽の光をいっぱい浴びて体内時計をリセット。 それでも眠れない時は、迷わずSSCに相談しよう。
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