カウンセラーからのメッセージ

「気持ち」と「行動」
2013.05.24


JTSCカウンセラー 有賀朋子

こんにちは。JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
さわやかな新緑の季節になり、気分も体調もいくらかリズムが作りやすくなってきたことと思います。しっかりゴールデンウィークを過ごして、「よーし!頑張るぞー」と気を引き締めている人もいるでしょう。

さて、最近のカウンセリングでの話で興味を持ったことがありました。そこから、「やる気を出すこと」について考えてみたいと思います。
「連休が終わってからなんとなく気分が落ち込んでやる気が出ないし、あまり外に出たくないのでずっと学校に行っていないのです…」ということから話が始まりました。
やはり生活リズムは夜型になっていて、
 ○学校に行く時間に起きるのが大変だということ、
 ○自分では不眠症だと感じていてぐっすり眠れないこと、
 ○やらなくてはならないことがいろいろあり、気ばかり焦ってなかなか手をつけられないこと…
が語られました。
そして、「結局、やる気の問題なので、やれない自分が悪いのです」という結論になりました。
もちろんこの後も話は続くのですが、ここまで聞くと、「あーっ、そういうことってあるある。自分もぎりぎりまでやる気が出ないでだらだらしていることも多いし……」と共感する人がたくさんいると思います。

かつては五月病といわれて、連休後にうつ状態になって活動停止になってしまう症状が社会現象になったこともあるのです。そのくらいこの季節は気持ちのコントロールが難しい時期なのでしょう。 3月の学年末、4月の新学年スタートと新しい環境になんとか適応しようと緊張していた気持ちが、「連休の休みで緩んだとたんになかなか緊張状態に戻すことができなくなってしまった」と考えるとわかりやすいでしょう。
とくに緊張や不安の強いタイプの人や神経質な人には、起こりやすい現象です。

では、どうしたら「やる気」がでるのでしょうか?「よーし、もうひと頑張り」と思えるようになるのでしょうか?「やる気が出ない自分が悪い」「こんな性格の自分が悪い」と引きこもってしまうと、ますます悪循環に入り込んでしまいます。
そこでヒントは、『形から入る』『行動から変える』ということです。よく伝統芸能の世界では、「まずは形から覚えるように」と言われます。また、「性格はすぐには変えられないけれど、行動はすぐに変えられる」とも言われますよね。
つまりは「やる気」が出るのを待つのではなく、

まず机の前に座るという行動をする図書館に行く学校の自習室を使う
JTSC の自習室を使う友人と一緒に取り組む約束をする……


こうすることで『やること』になっていきます。まずは、「気持ち」より「行動」を!という方法を試してみてください。
どうしても大変な人は、JTSCでお手伝いしますので、お気軽に申し込みを。
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