カウンセラーからのメッセージ

『冬季うつ病』って??
2013.02.12


JTSCカウンセラー 有賀朋子

こんにちは。JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
一番寒い時期になって、毎朝起きるのが大変になっている人も多いと思います。まして雨が降っていたり、曇っている日は「あと5分…あと5分……」と布団にいる時間をのばしたくなります。
先日新聞で『冬季うつ病にご注意』という記事が出ていたので、「あっそうか」と納得できる部分と「えっそうかな」と疑問に思う部分があり、複雑な気持ちになりました。
長い間JTSCで学生相談をしていて、「冬場寒くなってくると外に出たくない…午前中に起きることができない……」それで学校を休みがちになる人、もっと大変な場合は、「何もやる気が起きない…人と顔を合わせたくない…」という状態になってしまう人が毎年います。「どうしても無理ならば、少し冬眠かしらね…」と言っていたこともありました。
ですから、冬季にうつ状態になることは多く、その人にリズムで11月頃からうつ状態が始まる人もいます。

何が気になっているのかというと、その状態を『冬季うつ病』と表現してしまうことに「えっ?」と感じたのです。
よく「うつ病は誰でもかかる風邪のようなものですよ」という表現がありますが、その流れで『冬季うつ病』と言われるのでしょうが、私の感覚では『うつ病』というよりは【うつ状態がひどくなること】と表現するほうが適切に感じるのです。
つまりうつ病にかかったというよりは、今までの経過の中でときどき生じていたうつ状態がひどくなっているということです。

長くなってしまいましたが、要するに【冬場にうつ状態になること】は割合に多いのです。
日本は四季のある国なので、やはり四季折々に症状が変化することがあります。自分の感情や気持ちのリズムを季節と関連づけて理解しておくと、自己コントロールがしやすくなります。
また女性の場合は、生理の周期で影響されることもあります。長年の経験で私は〈月の満ち干〉にも影響されると感じているので、毎年〈月のカレンダー〉も見て参考にしています。
このような〈自然からの影響〉に加えて、〈家族からの影響〉〈他者からの影響〉〈学校の授業〉や〈行事からの影響〉etcをいろいろ受けながら私たちは毎日暮らしているのです。

元気で過ごしている時はあまり意識しないものですが、気分が落ち込んだ時やからだが弱っている時は、その原因となっていることについてちょっと意識してみるといいでしょう。
それもできないくらい大変な時は、電話相談やメールでの相談も可能ですから、JTSCに連絡をください。

では、いっしょに極寒の季節を乗り越えて、春を迎えましょう。
次回更新は、3月11日頃です。ぜひお楽しみに。


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